エンディングフェイズ
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エンディングフェイズ
天霧 久遠の場合
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GM:で、久遠さんから
久遠:あい
GM:平日の学校。もうすぐ試験でちょっとピリピリしてるね。
久遠:皆がピリピリしてる授業中、机に突っ伏して寝ている。安眠中
GM:先生のチョークミサイルが飛んでくるね。「くぅおら!! 天霧、寝るなー!!
久遠:「はぅ!」そう言って椅子を後ろにこかして倒れこむ。ついでに雪崩れるようにして教科書がどさどさと上に…
GM:それを隣に座った要が起きるのを手伝うね。
久遠:もさもさと教科書の中から「おはようございマス」と言ってもそもそと起きあがる
GM:起こしたときに「メモが回ってきた」と要が小さな紙を渡す。
久遠:「いやー…ありがとー…これで何回目やったかなぁ?」如何にも眠たそうに
久遠:「メモぉ?なんやねん。これ」開けてみます
GM/要:「授業中に寝るのはやめておいたほうがいいんじゃないか(苦笑)」
机をガタガタと戻しながら、それを手伝う要に久遠がため息混じりに呟いた。まだ眠そうなモゴモゴした発音だったが。
「授業って聞いてると眠たくならへんか。それはもう音波の如く」
苦笑しながら要は言葉を返す。
「英語ならそうだけどな……ほかは別に?」
要にとっては英語など『もうひとつの母国語』だ。つまらないことこの上ない。
「私語やめーぃ」
びしっと指示棒を久遠と要に指して授業の続きを始める。
要が手渡したメモを久遠は何気に目をやった。
『最近転校してきた女の子、事故で亡くなったらしいよ〜』と軽い感じで書かれていたが、真実は違う。
「……ほな…『また』な」
誰に言うでもなく平静を装ってバックハンドで回ってきた紙を屑箱に放り込む。
代 わりに『転校生の要大明神が改めて皆と遊びに行きたいらしいんや。暇な奴は放課後に集合ー』とノートの切れ端に書いて次の人間に回しておいた。
メモが再び教室に回り始める。ここ数日のゴタゴタがうそみたいな、そんな一日。
「ま、色々と」
久遠はそう言って机に突っ伏してまた緩やかに睡眠の道に…
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エンディングフェイズ
龍堂 京の場合
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同時刻。
GM:君の隣には花が置かれた机がある。
京:「………」机の方は見ず、窓の外、青い空を眺める
GM:事故で亡くなった、と言われているが真実は君も知る通り。君のクラスの男子生徒たちはかなり凹んでる
京:「(事故なんかじゃない、他のジャームと同じ様に…俺が切ったんだから)」授業に集中できず、見続ける空
GM:ただひたすらに青い空で。『否定しないで』といった彼女の声が君の頭にこだまする。
『否定しないで。わたしを…っ』
あの悲鳴の意味を知ろうとも思わないが。彼女には彼女なりの理由があったのだろう。
(……否定、か……そんな事する権利なんか、誰にも無いってのに)
そう思い京は人知れずため息をついた。
そんな折に耳に挟んだ同じクラスの女子が話していた会話。
「しってた? 秋月さんって、虐められてたから転校してきたんだって」
「そうなの? いいこだったじゃん」
どこまでも青い空。隣に座った女の子はもういないけど、平和な一日だ。
(環境は、人の心すら変える、何があったか知らないが)
「……悲しいもんだな。」
小さく呟いて京は何気なく空を眺めていた。
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御堂 隼人の場合
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GM:ちょうど授業が終わったところで、君の携帯に着信が。
隼人:「…はいー?」中庭に出ようとしたところで、と。
GM:電話の主は鈴木和美だね
隼人:「っと。…一応は解決しましたけど…どーしたんです?」
GM/和美:「先日はご苦労様でした。あれから調べたんだけど
隼人:「………」無言、先を促し。
GM/和美:「秋月由奈、だったかしら。あの子ずいぶんひどい目にあってた見たいね」
隼人:「否定しないで、って言ってましたから、ねえ…。何があったか、ってのは聞きませんけど。…別の手段があったんじゃないか、ってのは。こちら側に立ってる俺たちの傲慢、かな」
GM/和美:「あら、聞かないの? まぁそのほうがいいかもしれないけど」
隼人:「まあ、ともかく。…色々助かりました。」
GM/和美:「…でね、本題はこれから。あの薬の出所なんだけど、結局うやむやになっちゃってるの」
「まさに蜥蜴の尻尾切りね。本体に行き着く前に本体はどこかにドロン、というわけ」
和美は少し腹立たしげに鼻を鳴らした。
「良くある話と言えばそうですけど…。…後味、悪いな。」
隼人の苦渋を感じた和美はなだめるような口調でこう言った。
「それは仕方ないと諦めるしかないわね。また関わる事もあるでしょうし、そのときはそのときね」
「ええ、まあその時はよろしく…」
隼人のその言葉に割り込むようにして、先ほどと替わって明るい声、というか猫なで声で和美は意地悪そうに隼人にこう声をかけた。
「…でさ、事件終わったら奢ってくれるのよねぇ?」
その言葉にかぶるように返答を返していた、隼人はその言葉に背中に冷や汗が流れ落ちるのを感じる…いや、明らかに冷や汗で背中が一気に冷えた。
「…って。……俺、学生ですヨ? 道場の運営とかで色々大変なんですヨ?」
いつになく慌てて普段にはない表情を見せながら、カクカクと弁解するが。
「迎えに行ってあげるから、一緒に行きましょ」
和美のほうは聞いちゃいなかった。
「…人の話、聞いてください。」
さめざめと泣きながら抗議するも、通用しないのはわかりきったことだった。
「じゃぁ校門で待ってるから」
その後に続いた和美のドスの効いた言葉に隼人は青くなるしかない。
「逃げたら承知しないからね」
「あは…あははははは…。」
当然、乾いた笑いしか返すことができなかったわけで。
校門に向かった隼人が見たのは赤いポルシェに乗った鈴木和美の姿だった。
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DXシナリオ『赫という色彩』
エンド
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